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さとう社会問題研究所コラム

アダルトチルドレン、機能不全家族の被害者の苦しみの本質(仮題です)


夜中に緊急のメール対応をする事があります。


今もそうです。


相談者さんが救急に行くとの事でした。


他の仕事に就いて片手間にはできなくなるでしょう。


こういう対応は、どうしても専業でなければできません。



まずは、「半先天的」と「後天的」の違いからご説明します。


アダルトチルドレンや機能不全家族の方は、子どもの頃から「与えられないもの」が多過ぎます。


与えられないものは、「愛情」は当然の事、環境により多岐に渡ります。


一般的なご家庭でも、すべてが与えられている事はないでしょうが、それが多すぎるため、将来にわたる大きな苦しみとなります。



この「与えられないもの」による違和感は、子供時代から感じる方もいらっしゃいます。


ただ、学校や職場も含めた社会生活は、全般的に、「それが与えられていること」が前提になっています。


そして、「与えられなかったこと」が原因で、社会生活の中で大きな支障を感じることが多すぎます。



本当に辛いのは、支障が出たときの改善の負担を、被害者である方たちが負う事でしょう。


ご自身の内面の苦しみと戦わねばならない上、支障が出ないよう自分を変える努力をしなければならない。


「みんなが知っている事を自分だけ知らないのは間違っている」というのが社会の前提だからです。


そのため、「人としての欠陥」「生きている価値が無い」と思わせるほどです。



これが、一般的なカウンセリングでも大きな支障となります。


たとえば、自己肯定感を高める場合、「自己肯定を取り戻す場合」と「自己肯定を一から手に入れる場合」の2つがあります。


いわゆる「認知の歪み」も然りです。


「社会生活で歪んだ認知を修正する場合」と「歪んだ家庭に適応して手に入れた認知を修正する場合」です。


これらは、「すでに在って失ったものを取り戻す場合」と「元々無かったものを新たに手に入れる場合」と言い換えられますが、後者の「0から作って積み直す負担」は、とても大きなものです。


そのため、一般の心理カウンセリングが負担になり、諦めてしまう方もいらっしゃいます。


もちろん、その負担に耐え、修行のような日々をお過ごしの方もいらっしゃいますが、そんなストレスフルな状態では、日常生活にさえ支障が出ると思います。



そして、「人の痛みを知る」というのは、大きな罠でもあると思っています。


精神科医やカウンセラーの中には、「患者本人以上に患者の苦しみを知っている方」がいらっしゃるそうです。


そして、私のところには、「そういう方に自分の事を理解してもらえない」と訴える方が多くいらっしゃいます。


お話をうかがうと、専門家の中には、よろしく患者を理解していて、患者本人の苦しみの内容に、正しいやら間違っているやらだったと思いますが、あれこれ言うようです。


私に言わせれば、「自分の知るところに溺れ、相手を理解する努力を怠っている」状態です。


それは、「すでに在って失ったものを取り戻す場合」と「元々無かったものを新たに手に入れる場合」の違いに専門家が対応できない理由だと考えています。


これが、「半先天的と後天的の違いからくる対人関係の問題」でもあります。



私には、人の事は分かりません。だからこそ、人を理解する努力を続けています。


さとう社会問題研究所の会員の方からも、この考え方には大きな支持を得ています。


その努力を基に「相談者さんが与えられなかったものを共に取り戻すための助言をすること」が心理コンサルティングだと思っています。


相手の事を理解する努力は、私の心理コンサルティングの専門技術ですが、同時に、日常生活でも良好な対人関係を維持するためのコストだと認識しています。



と書いている間に、対応が落ち着きました。


もう、朝ですね。



2014年1月18日 著作物です。無断転用は禁止します。 さとうかずや(さとう社会問題研究所)


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