さとう社会問題研究所では、心理コンサルティング、ハラスメント防止教育などを行ってます。詳細はページ下をご覧ください。 さとう社会問題研究所コラム カウンセリングとは、本質的に、どういうものであるべきか? 私の性格が曲がっている事もあるでしょうが、心理療法やカウンセリングと言うものを、治療者様が患者の人生や生き方、考え方の粗探しをし、それを断罪し、矯正、改善させることだと勘違いをなさっている方もいらっしゃるように感じています。 この問題は、この事業のきっかけとなった会員の方からのご相談でもありましたし、最近も、こういうカウンセラーさんについて、うかがう事がありました。 ただ、こういう形で人を傷つけている方は、これをポジティブと言うのか、自分の行為を善意と思ってらっしゃる事も多いですし、善意を施して上げている対象が、それを善意として受け取らなければ、それを裏切りと受け止め、相手を傷つけているにも関わらず、被害者意識さえ抱く事も多いようです。 何だか、「あなたのための虐待」という、機能不全家族の虐待者のような善良な方ですね・・・ アダルトチルドレンや機能不全家族の虐待被害者の方ですと、家庭の中で、学校の中で孤独に生きてきた方、言い換えれば、一人で生きていく力を持っている方です。 一人で生きてきた方には、一人で生きてきた方の経験や人生があります。 人と関わって傷付くこと、傷つけることを拒絶し、一人で生きる選択をした方にも、その選択を尊重される権利があると考えています。 その、多くの生き地獄を生き抜いた経験から、生きるために獲得した強固なテリトリーに、肩書きだけで何もできない人間が、ズケズケ押し入ってあれこれ言うと、酷く怒らせてしまって終わるだけだと思います。 そして、治療者と正しい人間とも別物です。 自分の事を正しいと思い込み、他人に自分を押し付ける行為は、パワーハラスメントやドメスティック・バイオレンスでも見られます。 DVやパワハラのどこがカウンセリングか、一度考えてみていただければと思います。 私のカウンセリングでは、そういうコンセプトで対応しています。 反対に、自分の悪いところを客観的に見つけて改善する方法として、カウンセリングをご利用になりたいという方もいらっしゃいます。 私の方でも、必要に応じ、こういう助言をさせていただきます。 得に、私の方では、心理・人事コンサルティングという形でも対応していますので、会社や組織の運営やハラスメント防止教育の中では、「他人に対して問題となる点」に関し、問題点をお伝えし、改善方法を探るなどの対応もしています。 2014年7月3日 著作物です。無断転用は禁止します。 さとうかずや(さとう社会問題研究所)
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