さとう社会問題研究所では、心理コンサルティング、ハラスメント防止教育などを行ってます。詳細はページ下をご覧ください。 さとう社会問題研究所コラム
熊本県の方で、とても大きな地震があったとの事、 現地の方は、今後の余震や雨に加え、生活の事など、本当に不安な夜をお過ごしと思います。 私は、支援、特に、「クライアントが必要とする支援」を商売にさせていただいている者ですので、 余計な事かも知れませんが、敢えて、ここで触れておきます。 現地は現在、救助活動が最優先で、 被害者支援は混乱した現地への人や物の受け入れ態勢など、準備段階にあるはずです。 被災地外の方で、何かしらの支援活動をなさりたい方、 主に、初めての方ですが、 現地の受け入れ態勢や被災者の必要としている支援などが明らかになるまでは、 すぐに現地入りをなさらず、 速やかに支援活動に移行できるよう、普段通りの生活を送りながら、 準備を整えていただければと思います。 それと、国や県、市町村など、行政の支援の場合、 どうしても、物的、金銭的な支援が最優先とならざるを得ないため、 家庭や個人、人格などを踏まえた対応が不足がちになります。 病人やけが人、高齢者などは専門的な立場からの意見が挙げられるでしょうが、 子供や女性、場合によれば男性なども、家庭や個人の事情、尊厳や人格などは後回しにされがちです。 ただ、こういう状況だからこそ、気力の消耗も激しいでしょうし、 これまでの災害でも、深酒に走ったり、対人関係のトラブルになるなど、 明らかに、人格や個人を蔑ろにされ続けた生活による二次災害が多く見られてきました。 日本の場合、地震に加え、季節的にこれから増加する台風や豪雨など、 常に大災害に遭うリスクがあります。 そのため、今後、民間が中心となるであろう、小回りの利く支援活動では、 すでに行われている事でしょうが、被害者に加え、現地での支援活動に当たっている方などの、 ニーズを聞きながら、それに最大限に添える様な、支援活動を行っていただければと思います。 2016年4月16日 著作物です。無断転用は禁止します。 さとうかずや(さとう社会問題研究所)
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