さとう社会研究所・さとう心理コンサルティングでは、心理コンサルティングなどを行ってます。 さとう社会・心理研究所コラム
2025年のご挨拶 本コラム記事は有料メルマガ『さとうのメルマガ』(2025年1月5日配信分)より新年のご挨拶部分から抜粋して掲載しております。 はじめに、 あけましておめでとうございます 本年も、みなさまにとって有意義な発信ができればと考えております 本年初回の配信と言う事もあり、今回は改めて当研究所の在り様についてお話ししてみたいと思いました。 まず、本メルマガを始め、すべての発信は「さとう社会研究所」として行っております。 「さとう心理コンサルティング」はクライアントからのご相談に応じる事に専念しております。 心理コンサルタントとしては、皆さんのご相談に応じておりますが、 発信に関しては、基本的に科学者として自分の分析や意見に基づいて行っております。 そのため、同じような内容についてお話ししていても、ニュアンスの違い、特に冷たさを感じてしまわれるかも知れません。 これは、科学者としての一般的な発信と、コンサルタントとしての個別の対応との違いによるものであるとお考えください。 1、 社会問題の定義について改めてお話ししたいと思います。 さとう社会・心理研究所は「さとう社会問題研究所」として開業しました。 ここで言う社会問題とは「貧困と虐待」です。 わたくしは、「皆さんが巻き込まれているトラブルや問題」を「虐待と貧困」という視点で分析、発信することで、 皆さん個人の問題から社会全体の問題であると再定義を行い発信しております。 虐待と貧困は、ハラスメントや経済的な困難など、今では多くの方と共有されている問題と認識しております。 しかしながら、知識や情報として認知、認識がされていても、 それが「自分の問題」として内面化されているか、については未だ不十分であると考えております。 皆さんの問題について「個人の問題だから自分には関係ない」とは捉えず、 より身近な問題、ご自身の問題として受け止めていただける様、発信を心掛けております。 自分の中に不安があるから「自分には関係ない問題」と認識し、無意識に遠ざけようとする。 社会学では「見ないアプローチ」と言われるでしょうが、 心理学でいう「投影」とは、これができているが故のものであると言えるでしょう。 この話はアメーバブログでもしておりましたので、興味ある方は是非、そちらもご覧ください。 『「愛を必要としない人」にしないために(2024/12/20)』 ここで言う「皆さんが巻き込まれているトラブルや問題」を支援者、助言者としてうかがい、助言や問題解決への取り組みを支援しているのが当研究所における心理コンサルティングです。 これを社会問題、「虐待と貧困」の観点で分析し、個人の問題から社会問題に再定義し、科学者として発信しているのが社会研究所です。 2、 次に、心理コンサルティングの2大役割についてお話ししておきます。 昨日(2025年1月4日)のマイクラ配信にて、本当は「心理コンサルティングの役割は3つある」という趣旨のお話をしております。 これは、当研究所の開業前から行っている「生活相談」という精神医学や臨床心理学におけるSST(ソーシャル・スキルス・トレーニング)などの延長の事です。 ただ、ここでは「それ以外の2つ」という意味でご理解ください。 心理コンサルティングには、主に2つの役割があり、一つは、「苦しんでいる方へのコンサルティング」です。 もう一つは、「対人関係における『変な人』への対応や関わる際の考え方の助言」です。 後者は、事業者向けに「心理・人事コンサルティング」であると言っております。 苦しんでいる方へのコンサルティングとは、これまで、精神疾患や虐待被害者、社会問題の当事者などですね。 これらの方のお話をうかがい、可能な限りの助言を行っております。 これは生活相談に近いものでもありますが、生活相談との明確な違いは精神疾患、精神障害の患者さんに限定していないという点です。 精神医学や臨床心理学の延長ではなく、社会問題の延長、「名前のない教育・社会福祉問題」、最近の言葉で言うならば「生き辛さ」も含みます。 また、「そういう背景」の無い方、ある日突然、社会問題に巻き込まれ、「苦しんでいる方」、 「そういうトラブルを事前に防止するためのコンサルティング」も含め、心理コンサルティングとして行っております。 3、 2024年からは、新たに心理療法を行っております。 これは特別なご依頼あっての事であり、あくまで心理コンサルティングの延長として行っております。 コンサルティングとして行っているのは、助言が主体である事にありますが、 先週の配信でも触れた通り、カウンセリングに対する誤解や偏見によるご相談のハードルを下げたいためでもあります。 わたくしは科学者として発信をしているのも、「カウンセラー、カウンセリング」に対し、 皆さんが感じられているかも知れない心理的ご負担を軽減できればと考えての事です。 4、 次に、心理コンサルティングの「対人関係における『変な人』への対応や関わる際の考え方の助言」についてお話ししておきます。 これは、今では「生き辛さを抱えている人」が一番分かり易いかと思います。 ただ、生き辛さと言うものは外からは見え辛く、職場などの対人関係においては未だ「変な人」と認識されてしまっている事が多いかと思います。 また、もちろん人により生き辛さは違いますが、心理反応として「変な人」に見えてしまっている事も少なくありません。 人は自分の知らないタイプの人と関わると、困惑して「変な人」と認識し、それにより職場でのトラブルに発展することも少なくないです。 この「職場の変な人」に関するご相談は、わたくしが研究所を開業するきっかけの一つでもありました。 専門的には「スーパービジョン」やら「スーパーバイズ」やらと言いますが、 お話をうかがい、心理学的な知識を基にご説明差し上げた時、随分と安心してくださっていたのを今でも覚えております。 ただ、このご相談では、ご相談者の対応にも明らかに法的な問題が見られたため、 弁護士か社会保険労務士への確認のご相談と、経営、人事に関する助言も加えて行っておりました。 故に、開業の際、「心理・人事コンサルティング」と名付けました。 今回は、松の内の配信と言う事もあり個別の事案などへの言及は行わず、 2025年、現時点での言葉で研究所の説明をしておきました。 さとう社会・心理研究所は開業15年目を向かえる事もあり、幸いと言うべきか、何となく続けられており、 皆様にとっても、好意的な感覚的理解の上に成り立ってのものであると感謝しております。 ただ、わたくしの発信には教育的側面があり、わたくし自身の目標地点と、 皆様に目指していただきたい目標地点について、お正月の配信と言う事もあり、意識的に再設定できればと考えました。 2025年も、本メルマガをお読みくださる皆様、YouTubeでの独り言をお聴きくださる皆様などにとって、 専門的過ぎる故、理解は難しいかも知れませんが、感じ取っていただけるものが少しでもある発信になる様、 わたくしなりの発信意図を知っておいていただければと思います。 2025年1月12日 著作物です。無断転用は禁止します。 さとう院さとう(さとう社会・心理研究所) さとう社会・心理研究所の詳細は、このサイトの各ページでご確認ください。 研究所のトップページ |