さとう社会問題研究所は、2014年7月30日、国家公安委員会委員長、警察庁長官、秋田県公安委員会、秋田県警察本部長に対し、2014年7月5日、秋田市内で発生した当て逃げ事故を秋田県警秋田中央警察署が揉み消しを図った件に付いて、本件被害者および研究所代表者の名において、以下の内容の請願を行いました。
請願は郵送の形式によって行いました。

請願解説:

今回は、交通事故被害者であり、警察による事件隠匿の被害者との共同請願です。
秋田県警察本部長宛の請願書は被害者個人による苦情、国家公安委員会委員長、警察庁長官、秋田県公安委員会宛の請願書は、私も共同請願人として署名をしています。

被害者は、件の警察官から「怪我も大した事ない」と「診断」を受けましたが、事故から1ヶ月が経つ現在も、背中の痛みに苦しんでいらっしゃると毎日メールをくださいます。

この方は、病身で働く事のできない生活保護受給者です。
この事故の治療には、秋田市のケースワーカーの助言で、生活保護費から治療費が支出されています。
もちろん、これは被害者の落ち度ではありません。
警察や加害者の不誠実極まる対応により、保険による医療が受けられないため、市民と国民の税金が使われている状態です。


また、今回は、同じ秋田県由利本荘市で、別居の後に、お子さんを連れ去られ、その後、相手の親族から同様の交通事故被害に遭いながら、秋田県警により、事故を隠蔽された被害者の方の件に付いても、ご本人の協力を得た上で、触れています。
お子さんを連れ去られたのは、子どもを連れ去る事で離婚や監護者指定の裁判で有利になるからで、この連れ去りは弁護士の指示によるものとのことです。
なお、この連れ去りは、別居後に被害者の家に侵入し、被害者の母からお子さんを強引に奪い去った件であり、この件に付いても、秋田県警は、未成年者略取及び誘拐罪(刑法224条)での被害届の受理を拒んだ経緯があります。


請願書
(注:事件の特定につながる情報、当事者の個人情報に該当する部分は表示しておりません)


請願事項:

私、○○○は、2014年7月5日、秋田市内において発生しました、交通事故に対する秋田県警察秋田中央警察署の警察官、○○氏の対応に対し、秋田県警察本部長に対し苦情を申し入れると共に、国家公安委員会委員長、警察庁長官、秋田県公安委員会、秋田県警察本部長に対し、今後の秋田県の警察行政に在り様に付いて、直ちに改善をしていただくよう、日本国憲法第16条と請願法に基づき、申し入れを行います。

 尚、本請願は、国家公安委員会委員長、警察庁長官、秋田県公安委員会、秋田県警察本部長に対し、同一の内容で行っています。

請願理由:

一、警察法上の根拠

 1、国家公安委員会

警察法第5条では、第1項で、国家公安委員会には、警察行政に関する調整を行うことにより、個人の権利と自由を保護し、公共 の安全と秩序を維持することを任務とし、また、第2項で、その任務を達成するため、警察に関する制度の企画及び立案、および 、警察に関する国の政策の評価に関する事務などについて、警察庁を管理すると定められています。

 2、警察庁

警察法第17条では  警察庁は、国家公安委員会の管理の下に、第5条第2項に掲げる事務、すなわち、警察に関する制度の企 画及び立案、および、警察に関する国の政策の評価に関する事務などをつかさどると定められています。

よって、国家公安委員会委員長と警察庁長官には、秋田県警察における今回の問題に対し、それぞれの権限の範囲で対応し、改善 を図っていただきたく存じます。

 3、秋田県警察

警察法第36条第2項では、秋田県警察に付いて、第2条の責務、つまり、第1項の、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、 犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ること、および、第2項の、警察の活 動は、厳格に前項の責務の範囲に限られるべきものであり、その責務の遂行に当つては、不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやし くも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあってはならないと定められています 。

 4、秋田県公安委員会

警察法第38条では、秋田県知事の所轄の下に、秋田県公安委員会を置き、秋田県公安委員会は、秋田県警察を管理すると定めら れています。

よって、秋田県警察本部長と秋田県公安委員会には、今回の問題に対し、本部長に対し苦情を申し入れると共に、直ちに、この事 態の改善と今後の対応の改善を求めます。

二、事故の経緯

事故は2014年7月5日の土曜日に発生しました。

午前11時 10分、秋田市民市場駐車場内を歩いて私が市場内店舗に入ろうとしたところ、70才の男性がハンドルを握る日産ティア ナが駐車場内空きスペースに駐車しようと後退してきたため、私は右臀部に衝突されました。
とっさに私は右足を軸に左側へと体を反らしたものの、乗用車は気付かずそのまま後退してきたのです。

運転席が、私の隣にきた時に私は
「あんた、今、わたしにぶつかったでしょ!何やってんの?」
と、注意しました。

相手はそんなことも気づかないように、
「はぁ?なにぃ?しらねかった、すいません」
と言ったがそのまま駐車して市場店舗内に。

私はすぐさまナンバーや車種、相手の特徴をスマホにメモして通報。

警察が到着する前に相手は買い物を済ませて乗用車に戻る。

私は 「いま通報したから待て」と止めた。

相手は
「なんだと!そんたらこと関係ねぇじゃ!冗談じゃねぇじゃ!」
と逃走。

運の悪いことに事故の瞬間、市場駐車場誘導員はそれを見ていませんでした。

パトカー到着後、秋田県警察秋田中央警察署交通庶務係の警察官二人、○○氏ともう1名が私から事情聴取。

警察が照合したところ、相手である70歳男性を特定。

次に警察官は私の暮らしぶりを聞き始め、私が無職で生活保護受給者(求職活動中・通院治療中)だと知ると態度が変わりました 。
それは後ほどの電話で明らかになります。

相手が市場内駐車場に逃走後、だいたい40分後に戻ってきました。

検分するも、自分は一生懸命クルマを切り返して駐車しただけ。私が前方からきたのは分かっていたが、私に注意を受けるまでぶ つかったとは知らなかった。

通報され、面倒だから逃げたとのこと。

「自分は、金融出身で人生に一度の誤りもない。自分は関係ない」を連発。二時間、延々とこの話しかしませんでした。

二時間後、パトカー内にいた私に顔を確認させました。

そしたら、また相手は暴言。
「どこにでもなんにでも言えばいいべ!」
と立ち去る。

2名の警察官はしきりに私に「金融だからあのひとは。」を連発して話すので、私は個人金融なのか、はたして警察と関係が深い 人物なのか疑問に思いました。

二時間パトカー内に拘束された私は臀部衝突時の痛みを感じました。
警察官に「近くの総合病院、中通病院救急に乗せていってほしい」と痛みを訴えお願いするも、「たいしたことない、歩いていけ 。診断書もとらなくていい」と降ろされました。

炎天下の中、30分かけて病院にたどり着いた時には右側腿内側がつり、臀部、腰の痛みで脚を引きずってしまう。 レントゲン結果は骨には異常なし。救急では診断書は出せず、また自分は専門外なので、近くの個人病院に行くように促され帰さ れました。

痛みが増していること、相手が金融だと何度も警察官が繰り返していたことはどういう意味か?と秋田中央警察署に電話しました 。

最初は○○氏が出ました。
相手は金融に長く勤務していた人間であること、話が通じないので、自分が相手の加入損保代理店に電話する。
それから代理店から私に電話させるから、絶対に個人的に70才本人宅や、代理店には電話するな、と、箝口令とも思われる発言を 電話口で受けました。

午後5時台、6時台に右手薬指小指にしびれ、右臀部痛み右腰の痛み、そして右肘の関節の痛みが増して腕の上げ下げが困難にな り、秋田中央警察署に電話を入れるも、「担当は誰もいない」と切電されてしまいました。

翌7月6日夜中2時に痛みもあるので、秋田中央警察署では無駄だと思い、秋田県警察本部に電話しました。
男性警察官が出ました。事の顛末を話したところ、これから秋田中央警察署に電話をし、あなたに連絡をいれさせるとのこと。


程なくあれほど捕まらなかった、○○氏から連絡が入りました。すると、

あんたは真面目だからまだ未来もあるし、仕事もあるでしょう?体も大した事ないでしょ?加害者は、あーゆー人だから、今回の ことは・・・と暗に忘れろという意味を含ませた発言をされ、もう、いいか?切ってもいいか?と連呼され、切電されてしまいま した。

そして、睡眠薬を飲んで寝れば明日の朝には良くなっている。

と、言われました。

なぜ、いきなり睡眠薬という単語が出てきたのか?これもまた全くわかりません。

今回の事故は、私が体を反らさなければ衝突事故になり、ひき逃げになったのではないのかと思っています。

しかし、警察は被害者である私ではなく、加害者を庇いました。
これが小さな子供だったらどうしますか?の問いに○○氏は、その時は改めて本人に注意する、と言われて終わりました。

10時時点でも、右肘の痛み、右腰の痛み、小指薬指の痺れ違和感はまだ続いていました。

翌7月7日、秋田中央警察署の○○氏から保険対応にするから、と午前8時20分頃に電話がありました。
整形専門医に行ったところ、そこに保険屋から私に電話があり、70才加害者が非を認めておらず保険対応できないと言われてしま い、専門医受診を後回しにされてしまいました。
無理をして病院に行き、あまりの対応に、痛みが増し、背中にまで至りました。

その後、○○氏が、当て逃げの事実を隠匿し、接触で済ませ、事故証明出さないつもりだと分かりました。
その上、あろう事が、私に仕事を探して働けと、延々と説教を始めました。

私は求職中の身ですが、警察官に、そのような事を言われる筋合いはありません。

そもそも、加害者が否認している、高齢者で金融業が何だから話が通じないなどの理由で当て逃げ事故の事実を改ざんした男に、 秋田県警察、日本の警察機構を代表し、私の生活を批判、改善を要求される筋合いがどこにあるのでしょう?

私の事をとやかく言う前に、ご自身の警察官としての在り様を改めるべきではないのでしょうか?

私は、秋田県警察本部長に、この事実をお伝えし、今後の秋田県の治安秩序を真剣に守るよう求めようと思いました。

そこで、まず、秋田県警察を管轄する秋田県公安委員会に苦情の申し入れを電話で行いました。すると、調査に1ヶ月かかると言 われてしまいました。

そのため、日本の警察機構を総括する国家公安委員会委員長と警察庁長官にも、この事故を改ざんした事実をお伝えし、秋田県警 察が自ら対応などを改善できない場合、また、同様の事例が全国的に存在している恐れもあるため、国の政策として治安秩序を真 剣に守るよう求めようと思いました。

なお、とにかく今は痛み止をたくさん飲まなければ、痛みに耐えられません。
そのため、秋田市のケースワーカーに連絡し、一連の経緯をお伝えしたところ、「病院に行って生活保護の扱いで受診して診断書 を取ってください」と言ってくださいました。 「あと、買い物掃除が大変ならヘルパー派遣もできる」とも言ってくださいました。
これは、秋田県警察、秋田中央警察署の不適切な対応に対し、秋田市が生活保護制度や介護保険制度を使って私の救済をしてくだ さることを意味します。

念のために申し上げておきますが、これは、不正受給や不正介護ではありません。
秋田県警察、秋田中央警察署が、当て逃げ事故を改ざんしたことにより、本来、加害者が負担すべきだった私の治療費を、秋田市 民、日本国民の税金から負担させられたという事です。

7月8日、秋田中央警察署に、診断書を提出しました。

そして、一連の秋田県警察の行為に対し、私が屈さずに動き回った結果、ようやく人身事故として捜査すると言い出しました。

 ここまでが、一連の経過です。現在は、検察庁に事件が上げられたとうかがっています。

三、私と同様のケースが過去にもありました

しかし、「これで良かった」で済ますべきではないですし、そのつもりもありません。
私は、今でも、この秋田県警察、秋田中央警察署の対応が解せません。

私が調べたところ、平成24年6月20日、同じ秋田県の由利本荘市で、○○○さんも、100人近くの高校生が目撃する中、未 成年者略取罪で捜査中の前妻の母親が車で5メートルにわたり押し続け、○○さんは4か月の怪我を負う交通事故に遭われたそう です。
この事故でも、秋田県警察、由利本荘署は10人近くの捜査員が現場に駆けつけたにもかかわらず、現場検証も行わず、聞き込み も行わなかったそうです。その上、あろう事か、○○さんのお子さんを、親権の無い前妻の母親に引き渡し、いわゆる「離婚や別 居に伴う連れ去り」を幇助したとの事です。
その後、○○さんの再三の要請で、携帯電話で写真を撮り 後に紛失したと釈明。大怪我で大勢の目撃のある事故にも関わらず、 ○○さんを撥ねた義母は不起訴となったそうです。

また、秋田県では弁護士が警察官の目の前で殺害された事件もあり、地元では言葉にしないながらも、秋田県警察の在り様に対し 、疑問に思い続けている方たちも居ます。

私の事だけではなく、同様の事例が他にもあった事を併せお伝えし、改めて、本請願書冒頭の請願事項の内容を申し入れ、本請願 を終えます。


以上


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さとう社会問題研究所「請願書」